「学研のおばちゃん♪」がいた頃

月曜日, 1月 28th, 2013 No Commented

私が子どもの頃、今から35年も前になりますが、「学研」と「科学」というこども向けの雑誌がありました。
とても人気がある雑誌で、こども達のほとんどはそのどちらかの雑誌を購入していました。「学研」「科学」は普通の書店で販売していなくて、「学研のおばちゃん」と呼ばれる、近所の学研販売代理店(というか、販売は店舗ではなく個人でした)から自宅へ直接届けてもらいました。

当時のCMソング「まだかなまだかな~♪学研のおばちゃん!!」というメロディは私たち40代には耳に残っているはずです。
私は「学研」4つ年上の兄は「科学」を愛読していました。読み物としても面白いのですが、こども達の楽しみだったのは、付録です。
「学研」の方は、かけ算九九が覚えやすくなるボードや書いて消せる計算プレートなど、お勉強に関する付録で、「科学」の方は、星座盤や日光写真が撮れるカメラなど、理科系の付録がついていました。
そんなふうに、学研に対する私たちのイメージは、ノスタルジックではあるものの、良い印象だったのです。
数年前、息子が小学校を卒業するときに現れた営業マンは、学研の教材を扱っていました。息子と直接いろいろ話をして、息子はその教材で勉強したいと言い出しました。
その学研の中学校対応教材はセットで50万円以上するものでした。私はすこし考えましたが、営業マンの言う「中学校で塾へ行くとしたらこの金額では済まない」という説明もなっとくできましたし、それにその営業マンの身の上話にちょっとほだされてもいたのです。

私の家は母子家庭です。
その営業マンはそれを聞くと「僕もそうなんです」と、自分の身の上を話してくれました。嘘ではなかったとおもいます。
塾より安く済む、というのと、毎日勉強する習慣が身に付くのがいいとおもい、結局購入しました。
後で知ったのですが、近所に住んでいる息子の友人はかなりの確率で購入していたようです。敏腕営業マンですね。
購入のときに「わからないことがあったらいつでも電話して」と、その営業マンは息子にも私にも携帯番号を教えて行きました。
1年生の夏休み、すでに全然教材を使っていない息子に疑問を感じ、「どうして使わないの?」と訊いたところ「使い方がよくわからない」と言うので「○○さん(営業担当)に電話してみたら?」と、電話しました。
すると、その日の夕方来てくれて、息子に説明をしてくれたのです。
さすが学研、とおもったのですが、年末にまた、教材を使わなくなった息子が電話すると、もう携帯番号は通じなくて、学研の事務所に連絡すると「彼は辞めました」とのこと。

なんだか狐につままれたような印象。
「いつでも来るから」と言われたことを説明すると「お電話での相談には応じます」という学研側の返答でした。
学研はおそらく教材の製作だけで、その会社は販売会社なのでしょうが、あの頃の良いイメージはすっかりなくなりました。